外壁塗装の流れをご紹介!工事中の生活への影響についても解説します
外壁塗装工事は家の寿命を延ばし、美観を保つために非常に重要なメンテナンス作業です。
しかし、初めて外壁塗装を経験される方にとっては、塗装工事の工程やおおよその期間、普段の生活への影響などが気になるところでしょう。この記事では、外壁塗装工事の流れを詳しく解説し、工期にかかる日数や工事中の生活についても触れていきます。
目次
外壁塗装工事に掛かる日数と流れ
塗装工事の工期は、一般的な戸建て住宅ですと約7~10日、屋根の塗装を同時に行う場合は約10日から14日程度が目安です。
まず最初に、工事の打合せ~引渡しまでの外壁塗装の工事の流れをご紹介して行きます。
①工事の打ち合わせ
外壁塗装工事の第一歩は、施工業者との打ち合わせです。この段階で、工事の内容、範囲、スケジュール、費用、使用する塗料の種類や色など、工事の詳細を決定します。
塗料の選定では、耐久性、耐候性、防カビ性、遮熱性などの機能性だけでなく、色や質感も重要な選択基準となります。また、工事中の生活への影響や、工事後のメンテナンス方法についても相談できる機会ですので、納得できるまで打合せを行いましょう。
②近隣への挨拶
工事開始前に近隣の住民へ挨拶をし、工事の内容と期間を説明します。近隣への挨拶はトラブルを防ぎ、理解と協力を得るために欠かせません。
近隣挨拶をきちんとすることで、工事による騒音や作業員の出入りなど、工事が及ぼす生活への影響について事前に理解してもらうことができます。
▼近隣挨拶の重要性▼
③足場の仮設
本格的な塗装工事の始まりは足場の仮設からです。安全に作業を行い、効率よく塗装作業を進めるために、家の周囲に足場を組みます。
足場は作業員が安全に高所で作業を行うための基盤となり、メッシュシートを張ることで塗料の飛散を防ぐ役割も果たします。足場の設置は、工事全体の工期にも影響を与えるため、迅速かつ丁寧な作業が求められます。
▼足場の必要性▼
④養生
養生は塗装作業中に建物の窓やドアの塗らない箇所や、植木や自転車などの付帯物を塗料の飛散や汚れから保護する作業です。
養生を丁寧に行うことで、塗料のはみ出しを防ぎ綺麗に仕上がるほか、工事後の清掃が容易になり、塗装工事による家や庭への影響を最小限に抑えることができます。
▼養生とは?▼
⑤高圧洗浄
外壁の汚れや古い塗膜を取り除くために、高圧洗浄を行います。この工程は、塗料の密着性を向上させ、仕上がりの品質を高めるために不可欠です。高圧洗浄後は外壁を十分に乾燥させる必要があります。
▼高圧洗浄とは?▼
⑥下地処理
外壁のひび割れやサビなどの補修を行い、塗装の下地を整えます。下地処理は、塗装の耐久性を高めるために重要な工程です。この段階での丁寧な作業が、長持ちする塗装仕上げの基盤となります。
▼下地処理の重要性▼
⑦下塗り
下塗りは、塗料の密着を高め、中塗り、上塗りの塗料が均一に仕上がるようにするための工程です。下塗り材は、主に塗装の密着性を高める役割を果たします。
⑧中塗り
中塗りは、塗膜の厚みを確保し、均一な色合いを出すための工程です。中塗りによって、塗装の耐久性や防水性がさらに向上します。
⑨上塗り
上塗りは、塗装の最終仕上げ工程であり、外観の美しさと塗装の保護機能を決定づけます。上塗りを丁寧に行うことで、塗装の長期的な耐久性と美観が確保されます。
▼上塗り塗料の役割とは?▼
⑩仕上げと最終検査
全ての塗装工程が完了したら、細かい部分の仕上げと最終検査を行います。この検査で塗装の品質や仕上がりの状態、周囲への塗料の飛散がないかをチェックし、問題があれば修正を行います。
ここまでの工程に至るまでに、施主様ご自身も細かく確認し、気になった事があればすぐに施工会社に確認するようにしましょう。この最終検査までに不具合を発見できない場合は、後々の手直しが困難になることがあります。
⑪足場の撤去と清掃
最終検査を終え、問題がなければ足場を撤去し、養生材を取り除きます。最後に周囲を清掃して、工事前の状態に戻し、工事は完了となります。
⑫引渡し・保証書発行
最後は施主様に引渡しを行います。
引き渡しの際は、保証書を発行する塗装会社がほとんどですが、法律で定められていないのでその内容は様々です。
一般的な塗装工事の保証書は、塗装が期待通りの性能を発揮し一定期間その効果が持続することを保証するもので、万が一塗装に問題が生じた場合には、修正や再塗装を行うことを約束します。
保証期間は、施工後5年から10年程度が一般的ですが、使用する塗料の種類や品質、施工業者の方針によって期間は前後します。保証を受けるためには、定期的なメンテナンスが条件となることもありますので、保証内容や条件を契約前によく確認しておくことが重要です。
保証期間中に問題が発生した場合は、施工業者に連絡し、保証内容に基づいた適切な対応を求めることができます。外壁塗装工事の保証は、質の高いサービスを受けるための重要な要素の一つであり、安心して長期間快適に過ごすためのサポートとなります。
基本的な塗装工事の日数
冒頭にもご説明致しましたが、足場の仮設からの外壁塗装工事の工期は、一般的な戸建て住宅ですと約7~10日、屋根の塗装を同時に行う場合は約10日から14日程度が目安です。
ただし、家の大きさや塗装の範囲、天候、建物の状態や選定する塗料の種類によっては、この期間が前後することもあります。施工業者との打ち合わせで、具体的な工期を確認しましょう。
なお、ここに含まれていない近隣挨拶や打ち合わせ、完了検査や引渡しは1~2時間程度で終わるケースがほとんどです。
外壁塗装工事中の生活への影響について
外壁塗装工事中の生活においては、窓の開閉、洗濯物の取り扱い、車の駐車場所の確保など、日常生活の様々な面で一時的な調整が必要になりますので事前の計画と注意が必要です。
窓の開閉
外壁塗装工事中は、塗料の飛散や塗装作業中に発生するダストやにおいが家の内部に入り込むのを防ぐため、基本的には窓の開閉をする事はできません。
特に塗装作業中やその直後は、可能な限り窓を閉めておくことが推奨されます。換気のために窓を開ける場合は、作業員に事前に確認し、了承を得てから工事の適切なタイミングで行うようにしましょう。
洗濯物
外壁塗装工事中は、塗料の飛散により洗濯物が汚れるリスクがあります。そのため、工事期間中は屋外での洗濯物の干し方を避け、室内干しをするか、近隣のコインランドリーを利用するなどの対策が必要です。
打ち合わせの時点で施工業者に確認し、養生の設置や洗濯物を干す最適な場所についてアドバイスをもらうことが有効です。
車の駐車
外壁塗装工事中は、足場の設置や材料の搬入などで家の周囲のスペースが限られるため、可能であれば工事期間中は車を別の場所に駐車するなど、施工業者と相談して駐車場所を確保する必要があります。
このように事前に準備をすることで、車が塗料の飛散で汚れたり、作業の邪魔になったりするのを避けることができます。
騒音や塗料のにおい
外壁塗装工事中は、騒音や塗料のにおいが発生することがあります。
施工業者はできる限り生活への影響を抑えるよう努めますが、騒音が苦手な場合は作業時間中は外出する、塗料のにおいが気になる場合は窓を閉め切る(生活するのが苦じゃないエアコンフル稼働の季節を選ぶ)など、生活スタイルの一時的な調整をしましょう。
まとめ
外壁塗装工事は、計画的に行うことで家を長持ちさせ、生活の質を向上させることができます。工事の流れを理解し、工期や日常生活への影響を把握しておくことで、スムーズな工事進行と快適な生活を維持する事が可能です。
信頼できる業者と密接に連携し、工事の各段階について理解し準備をしておきましょう。
▼業者選びの参考に▼